
この時期、京都では非公開文化財特別公開が行われ
花見とも重なって、京都の観光地は人、人、…人。
そのような観光地から離れたところで
先日、京都の文化的価値あり、として調査し推薦させて頂いた建物が
「京都を彩る建物」に選定され選定証授与の場にお邪魔してきました。
ここ数年設計の仕事と並行して文化財保護の勉強をしてきたので
推薦した建物が京都を彩る建物に選定されたのはうれしい。

文化財の調査建物が住まいの場合、調査をされる側を思うと、家の片づけや、
調査で人が訪ねてくる際の対応や時間の調整など、
気遣いなど、多くの負担をおかけしたことと思う。
最近読んだ本に
「調査というのは何かを奪ってくるのだから、
必ず何らかのお返しをする気持ちを持つこと」と書かれてました。
この選定が僅かなお返しにでもなればいいのですが…。

「調査されるという迷惑 フィールドに出る前に読んでおく本」
著者:安渓遊地・宮本常一
出版:みずのわ出版