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2006年 07月 26日
3ヶ月建診
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先日の日曜日、大阪市内で今年竣工した住宅
ムギカライエを訪問して
引越し後の様子を見せていただきました。
竣工後の3ヶ月建診です。

建診とは以前1年建診でも書きましたが
健康診断(健診)をもじったものです。
健康診断は病気の予防・早期発見などのために行いますが、
建物診断(建診)は住まうのに不都合がないかを診ていきます。

四季を一通り迎えての1年建診は
工事を担当した工務店側にも参加してもらうのですが
3ヶ月建診はその前の予診みたいなもので
工務店とは一緒に訪問せず設計者のみで行います。


設計をするときには

敷地の周りにどのような建物が建っていて
光や風や音そして眺望は建物を建てる敷地にどんな影響があるか

敷地周辺の歴史や今の環境状態から
建物の形、高さ、素材、プランなどで手掛りにすべきことがあるか
などなど・・・

環境や敷地条件や法規やクライアントの要望で
仕様・形・考え方・まとめ方は毎回変わります。
十分検討したはずでもおもってもいないところで
住まうのに不都合がないとも言い切れません。
そこで早めに建診をして不都合のないものに近づけています。
またくらしぶりを聞かせてもらうことで次の設計にも役立てようと

今回の訪問でくらしぶりを伺うと
少し狭いのではと気になっていたキッチンの使い勝手もよく
階段を家の中心においた廊下のない家は
水平にも垂直にも動き回りやすいとの事。

家の中は明るく風通しもいいのでお風呂もすぐに乾燥するらしい。

特に気になっていたサックスを演奏するためのスタジオは
天井を高くして現場の皆で作った吸音板をぶら下げたり
部屋の形を少し変形させたりと考えられることを試みた。
その結果、室外への音漏れは低音を完全に消すことは出来なかったけど
室外での音は気にならない程度で木造にしては良く出来ていると思えるます。
部屋の音の聞こえも良いいとの言葉をもらい
ホッと一安心。

by ogak3 | 2006-07-26 00:41


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